第17回「es-team(エス・チーム)ミーティング」レポート
東京都葛飾福祉工場 在宅就労グループes-team 金子 直樹
2021年11月17日(水)、在宅就労グループ「es-team(エス・チーム)」による「第17回 es-teamミーティング」が開催されました。
es-teamミーティングでは普段、顔を合わせる機会の少ないes-teamメンバーが揃い、近況報告の他、講師を招いて仕事に必要な知識や情報を得るためのセミナーなどを開催しています。前回に引き続き、完全オンラインによる開催となりました。
今回のセミナーは、岩手県陸前高田市出身の高橋 未宇(みう)さんによる「経験と情報を活かして備える ~次なる災害から生き延びるために~」と、東京都障害者IT地域支援センターの堀込真理子所長による「「障害のある方のIT支援」~昨今の支援の柱 情報保障、制度、ツール等」の2本立てです。
高橋さんからは、ご自身が被災されてから現在に至るまでの体験談を通じて、次なる災害から生き延びるためには、日頃の備えが最も重要であるとお話しいただきました。
備えについても様々なシミュレーションを繰り返し行い、災害時の対応を明確にすることが大切とのこと。
呼吸器ユーザーの自分は、電力の確保が最重要なため、発電機やバッテリー等を揃えたものの、実際に使った経験がないことを思い出しました。
ものを揃えたところで安心してしまい、先を考えることやめてしまっていたので、この講演を機に改めて考え直さなければと再認識しました。
堀込さんからは、コロナワクチン接種、東京オリンピック、パラリンピック等で起きた問題、新たな取り組みや法案について解説、市販されている便利な商品について紹介していただきました。
コロナワクチン接種の際に、接種券に点字が無く気がつかなかった、会場に手話通訳者がいない等、コミュニケーションの質や量に地域格差があり、情報が満足に得られない事例があったということが特に印象に残りました。
全国レベルの公的な取り組みの場合は、国の基準やマニュアルが当然あると思い込んでいたので、このような事態が起きたことが驚きです。
完全オンラインのミーティングとしては、2度目の開催となりましたが、大きなトラブルなく終えることができました。メンバーの慣れはもちろん、昨年の経験が生きたのではないかと思います。
次回も無事に開催できるよう、取り組んでいきたいと思います。