エス・チームは、在宅就労支援のパイオニア、(福)東京コロニーが運営する、働く障害者のチームです。
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第19回es-teamミーティング2023レポート!

東京都葛飾福祉工場  在宅就労グループes-team  橋沢春一  

  去る令和5年11月22日(水)に第19回es-teamミーティングを開催いたしました。このミーティングは、仕事をするために、さまざまな障害などの理由から制約があるメンバーで結成された在宅就労グループ「es-team(エス・チーム)」全体のミーティングです。

  年に一度、集まり互いの近況報告や、外部講師を招いてのセミナーなど、内容盛り沢山で貴重な交流の会になっています。今年もオンラインでの開催となりました。新型コロナ感染対策の中で過去2回ほど行ってきており、オンライン開催にもだいぶ慣れてきてスムーズな進行が可能になってきました。

zoom画面
zoom画面の様子

  例年通りes-teamメンバーの近況報告のあと、外部講師を招いた講演を行いました。今回の講演は久しぶりにコテコテのITをテーマとした今話題のChatGPTについて、株式会社セカンドファクトリー・テクニカルマネージャーの蔵元達志氏をお迎えいたしました。 テーマ名は『ChatGPTで変わる世界』。ChatGPTとはAIを使った大規模言語モデルを元にあらゆる文章やプログラムのソースコードなどを入力したキーワードによって自動生成してくれる米OpenAI社が開発した大規模AIシステムです。もうすでに使っていらっしゃる方々も多いかと思います。そんなChatGPTをより深掘りした内容でとても興味津々でした。

会場の様子
会場の様子

  ChatGPTにはいま現在、無料版の3.5と有料版の4.0があり、いくつかの異なる利点があるようです。有料版では無料版よりも高い優先度でアクセスできるため、よりスムーズで迅速な対話が期待できます。これにより待ち時間が短縮されます。 今回の講義内でも複数のデモをやっていただきましたが、例えば、画像生成機能や逆に画像からプログラムのコードを自動生成するような画像認識機能、WebサイトやYouTube動画などの要約を行う機能、その他の各種プラグインが主な有料版での新機能です。 講義中、自分自身がプログラマのせいか個人的に一番すごいなあと感じたのは、一枚の画像をChatGPTに認識させてリレーショナルデータベースのSQL文を吐かせ、そこから新しいテーブルを作成するデモを見せていただいた時には、凄い驚きと感銘を受けました。これがもしも今後当たり前に使えるようになったら、もう私たちのようなエンジニアは、全くいらなくなってしまうとまでは言いませんが、それに近い世の中になるような気がしてなりません。 そのような意味でのChatGPTの可能性をマジマジと感じた次第です。とはいえ、やはり最終的には人間がChatGPTで作られたコードをチェックする責任があると思います。つまりAIが進化してもまだまだ人間に主導権があるということですね!

   それにしても、すごい時代になってきたものです。ただ蔵元先生もよく仰っておりましたが、ChatGPTも100%信頼できるものではなく、時には平気で嘘をついたり、変なコードを吐いたりするので、繰り返しになりますが、最後はやはり使う側の人間が適切に判断と理解をし、責任を持って使用すべきだということを忘れてはいけないなと、つくづく改めて思いました。それから大切なことは、個人を特定する或いは企業の機密事項を表す言葉をキーワードとして使ってはいけないということ。ChatGPTが人間の指示したキーワードをどんどん学習してしまうため、それらの情報が止めどなく流出してしまう危険性もはらんでいます。これは気を付けなければなりません。正に使う側の責任と指示力が必要です! 指示力をもっと身につけ、ChatGPTとうまく付き合いながら私も今後の仕事とプライベートに生かして行きたいと思っています。

会場の様子
会場で講演する蔵元氏

  このように今年のes-teamミーティングも盛りだくさんな内容で、参加されたみなさん、一所懸命に聴き入っておられました。 無事に終わってほっと一息ついておりますが、来年度はなんとes-teamミーティング第20回目です。20回目という区切りの良い年なので、来年度もどんな会になるのか今からとても楽しみです。残念ながら今年は参加出来なかった方も、来年度は是非ご参加くださいませ!

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