es-team エス・チーム

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エス・チームは、在宅就労支援のパイオニア、(福)東京コロニーが運営する、働く障害者のSOHOチームです。

第15回テレワーク推進賞表彰式レポート!

〜障害者テレワークの期待と課題〜

東京都葛飾福祉工場 在宅就労グループes-team 橋沢春一

在宅就労グループ「es−team(エス・チーム)」では、一般社団法人日本テレワーク協会が主催している「テレワーク推進賞」において、奨励賞を受賞することができました!

第15回テレワーク推進賞表彰式のひな壇
第15回テレワーク推進賞表彰式のひな壇

表彰式での盾受け渡し
授賞式記念写真
表彰式記念写真

受賞できたのは、長年の活動が評価されたことと合わせて、「就労継続支援A型事業の在宅利用(=就労支援施設で在宅就労)」という取り組みを全国で初めて実践したという点に光が当たったのではないかと思います。このことについては、また後ほど詳しく記します。

先日、その第15回テレワーク推進賞の表彰式が開催され、東京都港区芝にあるメルパルク東京へ、東京都葛飾福祉工場を代表して出席しました。

近年は、急速なICTインフラ整備の充実・発展と、経済のグローバル化、少子高齢化、雇用拡大等の日本の社会を取巻く問題・環境や企業の仕組みや就業者の働き方等が大きく変わりつつある中で、ICT活用したテレワークへの注目の高波がもう目の前まで迫ってこようとしています。

こうした背景での表彰式は、後援に総務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省・東京商工会議所・公益財団法人日本生産性本部・フジサンケイビジネスアイ等の各省庁や団体、大手マスコミ各社、そして、受賞企業は日本マイクロソフト・富士通・日産自動車・カルビー等々そうそうたる顔ぶれで、各企業それぞれ力を注ぎ、テレワークに取り組んでいる様子が伺えました。

その中で私たちが奨励賞を受賞できたことは、とても有意義で画期的なことでした。この受賞は、障害者にとってテレワークがどういったものかということを世間に認められる大きい第一歩になったに違いないでしょう。

とはいえ、日本のテレワークは、まだマイノリティな分野であり、試行錯誤しながら取り組んでいるところも多いようです。

表彰式後の懇親会での主催者の挨拶の中で「従来の会社組織では、勤める社員の労働時間や勤務形態を会社側が管理して指示していたが、これからは社員自身が自らの労働時間と勤務形態を決定し会社側に提示して、会社が受け入れそれによってより良い運営方法になっていくべき」と仰っていたのがとても印象的でした。

東京コロニーのテレワークは、2000年4月に在宅就労グループ「es-team(エス・チーム)」という名前でスタートし、「働くカタチは、ひとつじゃない」をスローガンにして働く障害者のネットワークを結成して運営支援を行っています。

これは、たとえ1日1時間でもいいから仕事をしたい、仕事を通じて社会との繋がりをもっていたいという思いから生まれたものです。es-teamに登録しているワーカーは、全員何かしらの障害をもち個々の障害に応じて自分なりのワークライフバランスを考えて日々の業務を遂行しています。

何より特筆すべきは、東京コロニーとワーカーが交わす契約書の中に、「急な体調不良等に起因する業務不履行が生じた際」であっても、そのことを理由に「不利益な扱いはしません」という独特な決めごとがある点です。
体調回復の優先はどの仕事でもあることですが、業務委託契約の中で敢えてそれを明文化し、かつ不利益扱いをしない旨まで定めているのは稀なことです。
このことは、安心して仕事に取り組める環境を担保することが、結果的によりよい仕事につながっているという経験則によるものです。 他のSOHOエージェントにはなかなか無い取り組みでしょう。

そして、冒頭でも述べましたが、2013年1月には前年の行政通知により条件付きで可能となった「就労継続支援A型事業の在宅利用(=就労支援施設で在宅就労)」という仕組みをいち早く取り入れ、全国初の試みとして注目されています。
この試みに対する社会へ期待は大きく、今後益々増えていくと予想されますが、以下のような課題もまだ残されています。

就労時間中のホームヘルパー利用について

表彰式の合間に
表彰式の合間に
表彰式後の懇親会の様子
表彰式後の懇親会の様子

現行の法制度では、就労時間中は基本的にヘルパー利用ができないという、理念に反した大きな矛盾を抱えており、障害が重ければ重いほど問題になっています。

これは非常に重要で、私の場合も現在は両親が健在で何とかヘルプを頼むことができますが、両親が高齢になり遠くない未来に体力的にそれが難しくなります。そうなると昼間も夜も全部ヘルパーを利用することになり、今のままの制度では在宅就労ができなくなってしまいます。
せっかく就労支援施設での在宅就労が可能になり、重い障害のある人たちが雇用され働く機会を得られても、就労中にヘルパー利用ができないのでは片手落ちです。

このような課題は、他にも山積みです。私たちが働き続けるにはこうした難題をひとつずつ着実に解決していくしかないのです。

最後になりますが、今回の受賞理由は、在宅就労の推進を通じ、多様な就労形態や雇用の創出等に貢献したことなどによるもので、今後の継続と横展開に期待を込めての「奨励賞」ということでした。

文字通りの奨励をいただいたことを機に、今後もテレワークを推進し障害のある方のテレワーク就労が良い方向へ進んでいけるように実績を積み、次回の機会には、さらに高い評価を頂けるよう一層励んでいく所存ですので、引き続きお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。


テレワークとは、tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語で、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。

参考:
一般社団法人日本テレワーク協会   http://www.japan-telework.or.jp/

本件に関するお問い合わせ先
東京都葛飾福祉工場 IT在宅就労推進係(担当:吉田)
TEL:03-3600-4001 お問い合わせフォームはこちら

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