2020年は…

2021年01月25日  渡邊 発

2020年は、私にとって最悪の年でした。

コロナのせいで、皆さんも似たり寄ったりだったでしょうが、私の場合はそれに加えて「失言」で、多くの人々にご迷惑をおかけしました。

ある医療講演を見に行って、内容があまりに専門的すぎて、お客さんの頭上を上滑りしていくような空気だったので、患者さんのグループで作る「グループLINE」上でその講演を、いささか汚い言葉で酷評したんです。送信した瞬間、やはりこれは言い過ぎだ！と反省して、3秒後には削除したんですが、その３秒の間にご覧になった方もいて、これが問題になって、私はそのグループから退会させられ、講演会の関係各位に謝罪を求められ、信用を失い、多くの友達を失いました。

これがコロナと並ぶ、私にとっての最悪な出来事だったのですが、…いかがです？　信用を、友情を失うのはほんの3秒！！

そんな一年でしたが、たった一つだけいいことがありました。

私の絵でカレンダーを作っていただいたことです。2021年のある企業の社内カレンダー。一応コンペを経て、勝ちました。

本来カレンダーというものは、一つの絵を一ヶ月なり二ヶ月見続けることになりますから、インテリアデザインに近い完成度と、春夏秋冬の季節感が必要と言われています。長年自薦他薦でカレンダー案件にエントリーしても、選ばれたことがないんです。いわば私にとって“鬼門”でした。

ところがこの時期は、世界的にとんでもない時期ですし、この空気を替えたい！という気持ちもあったのでしょうか。

こんな私が選ばれたこと自体が「緊急事態宣言」なのかもしれません。