トラックボールが使いづらくなった
2020年09月03日 古関 発
こんにちは、古関です。
まだまだ暑い日が続いていますが時折吹く風は秋を思わせます。
昨年のことになりますが使用しているトラックボールを使いやすくしたので、そのことについて書かせていただきます。
PCを使い始めた頃はマウスを使用していましたが、障害が進むにつれマウスの使用が難しくなりトラックボールを使うようになりました。
そのトラックボールの操作も徐々に難しくなってきて右クリックができなくなっていたのでそろそろ次の対策を打たなければと考えていました。私の中ではイメージしているものがありましたが、何かもっと良い方法があるのではと思いいろいろと相談してみることに。
まず実際に入力装置など様々なIT機器に触れることが出来る東京都障害者IT支援センターへ行きました。
相談に乗って下さる方に現状とMacユーザーであることをお伝えすると「Macの相談は年に一件程度しかないんですよ…」と何やらハードル高めな雰囲気。
「これもWindows対応なんですよね」とおっしゃりながら入力を楽にするアプリをいくつか実際に操作しながら紹介していただきました。Macで利用可能なスイッチなども教えていただき資料もいただいてこの日は帰宅しました。
そこで次に相談に行ったのが、私が普段から毎月1回通院している病院の作業療法室でした。
ここは神経筋疾患の方が多く通ってきます。
最初の診察で私が今困っていることを作業療法士さんにお伝えすると、次は私の腕や手指がどれくらい動くかを評価し、それを踏まえて作業療法士さんが解決案を示してくださいました。具体的には今使用しているトラックボールにコードをつないで先端にマイクロスイッチを取り付けて左手の指でクリック、ボールは今まで通り右親指で操作するというものです。私がイメージしていたものに近く使いやすそうに思えたので改造をお願いすることにしました。
私が指先に入れられる力は本当にごく僅かです。しかし、スイッチによっては押す力加減が微かに違います。あまり軽い力で動作するようではかえって使いにくいものになるのでより適切なスイッチを見つけるために数種類試して選びました。
そして最後に、出来上がったトラックボールを実際に使えるかどうかを検証。無事に使えることがわかり受け取って帰宅しました。
これまでと違い、指に二つのスイッチをセットする手間はかかりますが、これで、もう少しの間仕事に関われると思います。
今回のことを通じてトラックボールを使いやすくしたことの他に、東京都障害者IT支援センターで視線入力を体験できたことは大きな収穫でした。
以前から興味があり、いずれ利用するかもしれないと思っているのですが、短時間とはいえ実際に操作できたことは大変良かったと思っております。
使いやすくなったトラックボールもいつまで使えるか分かりません。次を考えつつ出来るだけ長く働いていきたいと思います。