だるま市
2019年02月18日 渡邊 発
はじめまして。
34期生わたなべです。はじめて書かせていただきます。
わたしは静岡県富士市というところの出身です。先週、地元のお祭りで「だるま市」がありました。古くから群馬の高崎、東京府中の深大寺と並んで「日本三大だるま市」と称されているところです。わたしの子供の頃は、人混みに悪酔いしてしまうほどの人出でしたが、娯楽も多様化した昨今、並ぶ露店もすっかり寂しくなる一途です。
北に日本一の富士山がそびえ、南に駿河湾、富士山の雪解け水が地下を伝って常にこんこんと湧き出ているような水だけは豊富な土地柄です。製紙産業が盛んでした。
うちの祖父も父も、弟も、製紙産業に従事してました。その産業を牽引していた大企業が倒れ、全国区の企業に吸収され、工場などが他県に移転させられて、すっかり寂しくなりましたが、いまでも中小の工場からモクモクと白い煙を吐き出している様子を見ることができます。
1970年代には、煙や汚水で公害問題が叫ばれた時期もありましたが、個人的に良かった点としまして、いつも家の中に紙が豊富にあったことでしょう。少年時代のわたしはそれを目一杯享受して絵を描きまくり、やがては美術大学へ行く事になります。油彩とデザインを学び、卒業後に染色を学びました。いよいよこれから…という頃から脳神経系の疾患に苦しみ、夢は一旦潰えましたが、パソコンという新しい表現手段に触れたり,わずかに残った手作業はアートビリティに拾っていただいています。
今年もだるまに開運厄除を祈念します。医学の進歩を念じましょう…。