クリスマスケーキ
2013年05月23日 古関 発
今年は季節の移り変わりが少し早いような気がします。自宅の周りではすでに紫陽花の花が咲きだしました。
こんな「もうほとんど夏!」気分なときに季節外れの話しです。
我が家から少し離れた所にケーキ屋さんが1軒あります。パティシエが一人でやっているとても小さなお店です。何度も通っている道なのですが、ある日、よく見てみると店名らしき物が書いてある建物があるのに気がつきました。どうもケーキ屋さんらしいので入ってみると、お店の人がひとつひとつ丁寧に説明してくれます。試しに一つ買って帰宅しました。
そのときのケーキが美味しかったので、ある年の12月「クリスマスに食べるシュトーレンはありますか?」と尋ねると、「シュトーレンはないのですが…」と言いながら奥からケーキを持ってきていろいろと熱心に説明してくれました。聞くと、フルーツが多くてズッシリと重く、食べごたえがあると言います。ケーキもですが、パティシエが熱を込めてケーキについて語るのが気になったことと、日持ちがするように作ってあるというので買ってみることに。
帰り道、「パティシエってデザイナーに似ているところがあるな」とふと思いました。
材料は何を使うか? 割合は? 焼く温度は? 時間は? いろいろ考え、試して、自信があるものをお客さんに出す。それは、デザイナーが作業をしてプレゼンをしているところのようです。
クリスマスのケーキですが、毎日少しずつ、美味しく食べました。