様々な働き方
2013年04月09日 尾崎 発
こんにちは。尾崎です。
4月になってからは悪天候ばかりですね。桜もあまりにも早く咲くので近所の桜祭りも中止となってしまいました。本当に残念でなりません。今年は季節感が少し変です。
ご存知の方も多いかと思いますが、東京コロニーのes-teamでは今年から働き方の選択肢を増やす試みを行っています。今まで通りの請負型に加え、障害者総合支援法の就労継続支援A型、そしてB型における在宅利用(就労)となっており、A型についてはすでに4名の方が就労し、実現しています。ここで簡潔にそれぞれの働き方を紹介したいと思います。
請負型
時間や業務内容を自由に選択できる。収入は出来高で安定は難しい。学習方法から種々の判断まで個人に任される。基本的には独立独歩。
就労継続支援A型の在宅利用
週20時間以上の雇用型契約。給与は契約で決められる。就労時間によっては社会保険もある。就労時間の変更など臨機応変な対応は難しい。月1回以上の通所がある。
就労継続支援B型の在宅利用
福祉施設利用とほぼ同じで、業務や工賃は契約で決める。就労の日、時間は比較的自由(東京コロニーでは決める)。収入は出来高ではなく、組織に所属する安心感や安定感がある。月1回以上の通所がある。
私は就労継続支援A型またはB型の在宅利用がとても魅力的ですごく悩みましたが、従来通りの請負型を続けることにしました。進行性の病気のために体調が安定しないこと、日中に十分な就労時間を取れないこと、月1回以上の通所が難しいということがあり、就労継続支援A型、B型は断念しました。請負型であれば体調に合わせて日中だけでなく、夜間でも仕事ができるので体に負担なく働けます。就労時間を自由に決められるというのが私の現状にはとても適しているようです。
es-teamで働き方を選択できるようになったことは、とてもよいことだと思います。通常の勤務は難しいけれど雇用契約をしてもっと働きたい人、組織に所属して安心感や安定感を得て働きたい人、マイペースで体調に合わせて働きたい人など、障害によってそれぞれの人の働き方は多岐に渡ります。1人1人のニーズに合わせた働き方を選択できるようになったことで、その人らしくよりよい環境で働くことが可能となりました。
これは個人的な見解ですが、請負型であればかなり重度の人でも働けると思います。実際に私は人工呼吸器を付けながら就労しています。ただ、請負型の場合は就労継続支援A型やB型に比べ、国の支援があまりありません。就労継続支援B型に請負型的な要素を組み込んだり、新たなC型のような枠組みなどがあったりしたらいいのかなと感じます。
今後、障害者の在宅就労支援制度がさらに利用しやすいものとなり、充実することにより在宅就労が普及して行くことを切に願っています。たとえどんな障害があったとしても、働きたいという思いがあれば働ける社会になるといいなと思います。